はがきを出すとき、重さを注意したことはありますか？
たった1枚のはがきでも、入れすぎたら**「重さオーバー」**になってしまうことがあります。
その結果、余分な費用を払うはめになったり、最悪の場合、あなたのはがきが直接返送されてしまうことも。
この記事では、
- はがきの重さに関する基礎知識
- 重さオーバーによる問題点
- 不愉快なトラブルを避けるための実用テクニック
まで、しっかり解説します。
「たかがはがき」とあなどるなかれ！
簡単そうで意外とシビアな、重さのトラップにご注意を。
はがきの重さと料金の基礎知識
はがきとは？基本的なサイズと規格
はがきとは、郵便法で定められた条件を満たした郵便物の一種で、通常の手紙よりも手軽に送ることができるコミュニケーション手段です。
用途例：年賀状、暑中見舞い、招待状、報告書など
規格サイズ：
・縦：14cm〜15.4cm
・横：9cm〜10.7cm
・厚さ：0.2mm〜0.4mm
・重さ：2g以上6g以内
これらを超えると「通常はがき」ではなく定形郵便物扱いとなり、料金も変わります。私製はがきや特殊素材を使う場合は特に注意が必要です。
はがきの重さ：通常の6gと7gの違い
通常はがきの重量制限は6gまでです。たった1g超過しただけでも**定形郵便物扱い（84円）**となります。
料金の違い：
・6g以内 → 63円（通常料金）
・7g以上 → 84円（定形郵便扱い）
写真やシールを貼ると7gを超えやすいため、私製はがきやデザインはがきを作成する際は、必ず重さを測ることが重要です。
はがきの厚さと料金：額面を理解する
厚さも料金に大きく影響します。
通常はがきの厚さ基準：0.4mm以内
これを超えると重量に関係なく定形郵便扱いになります。
例：光沢写真用紙や装飾素材を使用すると、厚さオーバーのリスクがあります。デザイン前に素材の厚みをチェックするのが安心です。
はがきの重さオーバー時の影響
重さオーバーがもたらすトラブル
重さオーバーのはがきは、以下のようなトラブルの原因になります。
・差出人に返送される
・受取人が料金不足分を負担する
・ビジネスや年賀状では印象を損ねる可能性がある
信頼関係を損なわないためにも、事前の重量確認が重要です。
郵便局での料金差額とその計算方法
料金不足時は以下のような対応となります。
料金の差額：
・通常はがき（63円） → 定形郵便（84円）
・差額：21円
処理方法：
・差出人へ返送し、正しい料金で再発送
・受取人に追加料金の請求
どちらも手間と信用のロスが発生するため、事前の対策が必要です。
オーバーを防ぐための注意点と対策
重量オーバーを防ぐためには、以下の点を意識しましょう。
・デジタルスケールでこまめに測定（0.1g単位で測定可能なものがおすすめ）
・軽量な紙素材や装飾を選ぶ
・装飾を加えるごとに都度計測する
・不安がある場合は郵便局で確認する
はがきの発送方法：重量とデザインのポイント
私製はがきの作成と注意事項
私製はがきは自由なデザインが可能ですが、以下の点に注意が必要です。
・サイズ、重さ、厚さが規格内であること
・紙質やインク量により重さが増える可能性がある
・テストプリントと計測を実施する
・切手の位置や宛名の表記にも配慮する
年賀はがきの特別な規定と発送時の注意点
年賀状を元日に届けるためには、以下の期間内に差し出す必要があります。
・差出期間：12月15日〜25日
年賀状であっても、通常はがきの規格を超えると特別扱いにならないため、重量と厚さに注意が必要です。
写真付き年賀状や装飾の多いデザインは、特に重量オーバーしやすいため、事前のチェックと確認が重要です。
DM郵送物とその重量管理
ダイレクトメール（DM）は、コスト管理が重要です。
例：1000枚を送付する場合、1枚あたり21円の差でも、総額で21000円の違いが生じます。
印刷会社との連携やサンプル段階での重量測定が重要です。郵便局での事前確認を活用しましょう。
はがきのサイズ別重量：A5・B5・ポストカード
はがきは日常的に使われる郵便物であり、その用途は季節の挨拶からビジネスの案内状、さらにはキャンペーン通知まで多岐にわたります。
しかし、そのサイズや重量によって郵便料金が大きく異なるため、正しい知識を持っていないと余計なコストや配達トラブルを招く可能性があります。
主なはがきのサイズには、
- A5（148×210mm）
- B5（182×257mm）
- ポストカードサイズ（100×148mm）
があります。これらのサイズは用途や目的に応じて使い分けられています。
定形・定形外郵便物の範囲
日本郵便では、郵便物を**「定形」と「定形外」に分類しており、その区分はサイズと重量**によって決まります。
- 定形郵便物の条件：
- 長辺が14cm以上23.5cm以下
- 短辺が9cm以上12cm以下
- 厚さが1cm以内
- 重量が50g以内
これらの条件を超えると定形外郵便物となり、送料も上がります。
ビジネス文書やDMを送る際には、できる限り定形内に収める工夫が求められます。
角形2号と長形3号のサイズ比較
封筒サイズの違いにより、用途や郵送料が変わります。
- 角形2号（240×332mm）：A4書類を折らずに送れるが定形外扱い。
- 長形3号（120×235mm）：A4三つ折りに最適で定形郵便対応。
見た目・内容・送料のバランスを考慮して選びましょう。
重量基準に基づく郵送物の管理
郵便料金は重量単位で変動します。
- 一般的なはがき：約6〜7g
- 写真用紙・装飾付き：オーバーしやすい
使用する用紙やインクを事前に確認し、軽量化の工夫をしましょう。
郵便物重量測定法
自宅で簡単に測る方法
- **キッチンスケール（0.1g単位）**を使う
- 切手の重量も含めて測定
- 専用スケールがあるとさらに便利
郵便局での測定サービスの利用法
- 窓口で測定してもらうのが最も正確
- 重量不明な場合は発送前に確認を
- 料金不足や差し戻しを防ぐために有効
重さオーバーを回避するための用紙選び
- 標準は180kg程度の厚紙
- 光沢紙・写真用紙は重くなりがち
- 印刷面積やインク量も調整しよう
- 標準用紙を選ぶとコスト・重さを両立
はがきを使った効果的なコミュニケーション
宛名書きで注意すべきポイント
- 正確で丁寧な記載が基本
- マンション名・部屋番号は省略しない
- 郵便番号は7桁を正確に書く
- 手書き：楷書で丁寧に／印刷：見やすいフォントで
受取人に配慮したデザインの工夫
- 相手に応じた配慮をデザインに反映
- ビジネス用：清潔感・シンプル
- 個人用：カラーやイラストで親しみやすく
- 視認性を損なわないようにコントラスト・フォントに注意
有効な印刷方法とコスト削減のヒント
- 印刷会社の割引サービスを活用
- ネット注文・早期入稿割引が有効
- 家庭用プリンターも選択肢
- ただしインク代や手間を考慮
- 枚数・納期・予算に応じて使い分け
トラブルシュート！はがきに関するよくある質問
郵便料金不足時の対処法
- 料金不足＝受取人に追加請求または差し戻し
- 発送前に重量・料金を再確認
- 必要な切手を正しく貼付することが大切
偽造はがきの見分け方
- 正規はがきには日本郵便の公式印刷・透かしがある
- 紙質・色合い・質感が判断材料
- 不安な場合は郵便局で確認を依頼
過去の値上げ履歴と今後の予測
- 値上げ要因：消費税率・物流費・原材料費
- これまでにも複数回の改定あり
- 今後も同様の理由で料金改定の可能性あり
- 最新情報は日本郵便公式サイトや窓口で確認
まとめ
はがきを正しく・効果的に活用するには、
- サイズ・重量・デザイン・送付方法の知識
- 送料に直結する重量管理の徹底
- 自宅計測・用紙選び・印刷方法の工夫
が必要です。
これらを押さえておくことで、
- 安心してはがきを送れる
- コミュニケーションの質が向上する
- 受け取る相手に好印象を与えられる
ようになります。
